こんにちは、 @shogoです。
本日は、HF20で導入された「リソースクレジットシステム」についてまとめてみようと思います :)
ネットワークの利用にはコストがかかる。
まず最初に抑えて頂きたいのは、ネットワークの利用にはコスト(費用)が掛かっているということです。
Ethereumの場合、トランザクションが発生する度に少額の手数料を支払います。
Steemの場合は一見無料で利用できているように見えますが、裏ではコストが掛かっているのです。
このことから、私達が利用できるリソース(資源)には限度があります。
そこで効率よくリソースを割り当てるために「リソースクレジットシステム」が導入されました。
今までのシステム
今までのSteemでは、SteemPowerの保有量に応じてBandwidth(帯域幅)が割り当てられていました。

Steemitを始めたての頃にコメントをたくさんすると、コメントができなくなる現象を経験された方もいっらしゃると思います。
これはSteemPowerの保有量が少なく、Bandwidth不足に陥ってしまっていたからです。
ある程度SteemPowerが貯まると悩むことは無くなったと思います。
これまでのBandwidthシステムは、リソースの割当てにおいて不正確でした。
Resource Credit System (RCs)
ハードフォーク20で導入された、新たなリソース割り当て方法が「リソースクレジットシステム」です。
これはSteemPowerの保有量に応じて、"Mana"が与えられます。

(From https://steemd.com/@shogo)
そしてコメントや送金などでトランザクションが発生した場合、掛かったコストに応じたManaを消費します。
(アカウント作成にはかなり大きなコストがかかるようですので、多くのManaを消費します。)
Manaを使い切ってしまった場合、それ以降Steem上で活動することができなくなってしまうので、もちろんManaは時間の経過と共に回復します。
新しい「リソースクレジットシステム」のお陰で、今後Steemユーザーが増えた場合でも効率的にリソースを割り当てることができると思われます。
なぜHF20直後に投稿できなかったのか?
HF20直後、私達は投稿, コメントやVoteなどができない状況に陥りました。
これはSteemブロックチェーンが止まったからではなく、上記のManaがマイナスの値になってしまっていた為です。
ハードフォーク前にアクティブに活動していたSteemianは、リソースにおける「負債」を抱えてしまったのです。
ManaはSteemPowerの保有量に応じて与えられるので、SteemPowerを大量保有しているSteemianはHF20直後でもSteemネットワークで活動することができました。
現在はパッチが当てられた為、SteemPowerの保有量が少ない場合でも正常に活動できるようになっています。
まとめ
今までのBandwidthシステムは不正確でしたが、新たに導入された「リソースクレジットシステム」によって正確にリソースを割り当てることができるようになりました。
これからもどんどんSteemユーザーが増えていって欲しいですね :)
簡単にリソースクレジットシステムについて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか??
ご不明な点や間違っている点が御座いましたら、ご連絡を頂けると嬉しいです!
参考記事
@steemitblog/blockchain-update-2-hf20-progress-and-bandwidth-changes

Steem On!, @shogo